
正しく脱毛を知ろう(脱毛のメカニズム、脱毛を起こしやすい抗がん剤、治療の流れと髪の状態について)
- 最終更新日:
- 2025/07/23
がんの抗がん剤治療などに伴う副作用の一つである脱毛は、事前に心構えをしていても、ご本人やご家族様にとって、非常に心配な変化です。
特に脱毛に関しては、どのくらい髪が抜けてしまうのか、周囲からどのように見られるのかなど、不安になることもあります。
がん治療を始める前に、脱毛などの外見の変化に対してあらかじめ対策を考えたり、自分の予算に応じて必要なものを準備することで、不安な気持ちが少し和らぐことがあります。
- 目次
脱毛のメカニズムについて
一般的に、パクリタキセルなどの抗がん剤や放射線治療によって、脱毛症状は起こります。
細胞の分裂が活発である毛根は、抗がん剤など薬の影響を受けやすく、毛そのものの成長過程に問題が生じて脱毛が起こります。
注意点としては、脱毛の深刻さや進行度には個人差があり、全ての人が脱毛するわけではありません。
抗がん剤の中には脱毛が起こりやすいタイプと起こりにくいタイプがあり、使用量や治療スケジュールにより症状が異なります。
日常生活で抜けた毛には「毛母細胞」という毛を作る部分がありますが、抗がん剤治療中に抜けた毛には毛根が付いていないことが知られています。
つまり、がん治療に伴う脱毛の場合、頭皮に毛根が残っているので、治療が終われば新しい毛が生えてくることが期待できるのです。
脱毛を起こしやすい抗がん剤について
抗がん剤治療に伴う脱毛のメカニズムは、はっきりとはわかっていませんが、抗がん剤治療によって、毛根そのものが損傷を受け、脱毛が生じる可能性があると考えられています。
また、抗がん剤を使った治療は、髪の毛だけではなく、眉毛やまつ毛など、体毛全体が抜ける場合があります。
一般的に、抗がん剤治療による脱毛は、使用する抗がん剤の種類によって程度が異なり、個人差や治療の組み合わせによっても、状況は異なります。
脱毛を引き起こしやすい副作用のある抗がん剤としては、アドリアマイシン、エトポシド、ファルモルビシン、メソトレキセートなどが挙げられます。
抗がん剤治療により、髪の毛が全て抜けてしまうとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、抗がん剤治療による脱毛は治療による一時的なものであり、毛根が完全になくなることはありませんので、治療が終わると半年程度でほぼ回復すると言われています。
治療の流れと髪の状態について
がん治療で用いる抗がん剤は、細胞分裂が活発な毛母細胞にも影響を及ぼすため、髪の毛が抜けることがあります。
髪の毛が抜ける程度は、個人によって異なりますが、髪の毛の量が急激に減るというよりも、少しずつ減っていく傾向が多いといわれています。
チャート
ご相談事例
これから1年くらい抗がん剤治療を行う予定です。治療期間のことを考えると、ウィッグは良いものを買ったほうがいいのではないかと考えています。
ウィッグを被ったときに値段が高い物の方が自然だと思っていますが、値段も高価で本当にそれを買っていいのかと悩んでいます。
私は専業主婦のため、 自宅にいる時間も多く使用頻度は高くありません。 どのように選んでいけばよいでしょうか。
相談者様
選び方のポイントは、 外出の頻度やどのような場面で使用するのか、費用、いつまでに欲しいのか等が挙げられます。
必ずしも高価なウィッグが自然で"あなたらしい”とは限りません。 自分に似合うと思うウィッグで、 "自分が自分らしく過ごせる”ことが大切です。ウィッグを使わないという選択肢だってひとつです。
上記のポイントを参考に、 自分らしい選択をしてみてください。
医療用ウィッグ購入費の助成制度を設けている自治体があります。実際の助成対象者、助成できる上限金額、申請方法などは、それぞれの市区町村や自治体で事情が異なりますので、詳しくはお住まいの市区町村の窓口またはがん相談支援センターにお問い合わせください。
がん相談サポーター
脱毛に関する情報
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サポーターからのひとこと
「医師から副作用で脱毛するといわれたけれど、何を準備すればいいのかわからない。」「ウィッグはいつまでに用意すればいいですか?」などのご相談を多くいただいております。今回の記事が、アピアランス(外見)ケアを考える一助になれば幸いです。
お一人おひとりの価値観や生活スタイルによって、適したものや準備の時期など違う場合もあります。お迷いや不安がある際には、お電話で相談しながら、自分らしく、心地よく、快適に過ごせるような、ご自身に合った方法を一緒に考えさせてください。
がん相談サポートでは、お悩みやご不安に合わせて、ご情報の提供やサービスの提案等でお力になることができます。是非お電話ください。
がん相談サポートがご紹介するサービス
さまざまなお悩みの解決をサポートする各種サービスを案内します。無料または優待価格でご利用いただけるサービスも多数ありますので、気になるサービスがありましたら、よりそうがん相談サポーターへお問い合わせください。
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治療による見た目の変化の悩み
今まで治療を繰り返し行ってきたが、今回は脱毛があるといわれた。対外の仕事のときにウィッグが必要だが、病院では、男性用ウィッグの窓口は少ないといわれた。男性用ウィッグの情報はないか。