
髪の毛以外の脱毛について(相談事例)
- 最終更新日:
- 2025/07/23
がん治療における化学療法などの副作用の中でも、脱毛という症状は、多くの方が精神的な苦痛を感じるといわれています。
一方で、治療後に髪の毛は抜けたけれども、意外にも自分なりに楽しい時間を過ごした、新しい発見があったという話も聞きます。
今回は、様々な患者さんの声や、病院での様子をご紹介します。

矢野 和美 先生【監修】
NPO法人ホスピスケア研究会 副理事長 がん看護専門看護師
- 目次
相談事例①
これから1年くらい抗がん剤治療を行う予定です。治療期間のことを考えると、ウィッグは良いものを買ったほうがいいのではないかと考えています。
ウィッグを被ったときに、 値段が高い物の方が自然だと思っていますが、値段も高価で本当にそれを買っていいのかと悩んでいます。
私は、専業主婦のため、 自宅にいる時間も多く、使用頻度は高くありません。どのように選んでいけばよいでしょうか。
相談者様
ウィッグの選び方を下記で紹介する記事に記載しました。参考にしてみてください。
選び方のポイントは、外出の頻度やどのような場面で使用するのか、費用、いつまでに欲しいのか等が挙げられます。
必ずしも高価なウィッグが自然で"あなたらしい”とは限りません。 自分に似合うと思うウィッグで、 "自分が自分らしく過ごせる”ことが大切です。
ウィッグを使わないという選択肢だってひとつです。上記のポイントを参考に、 自分らしい選択をしてみてくださ
い。
がん相談サポーター
患者様の声①
普段の生活で外出頻度が少ないので、気分を変えてみようとお手頃価格のウィッグ製品を購入しました。
外出から帰宅して家で用事などをする場合には、ウィッグを外してケア帽子を被って、日常生活を送っていました。
患者様
元々、皮膚が弱く、がん治療に伴って肌が荒れやすくなったので、当初はウィッグを使用しませんでした。
ウィッグを着用し始めたころは、自分の中で違和感を覚えましたが、しばらく使い続けて、外見的にも慣れてくると、 案外悪くないと感じてきました。
普段から、人前に出る仕事を担当しています。
店に来るお客様は、その空間を楽しみに来られると思いますので、ウィッグを付けた私自身が商品の一部であり、製品を勧めるうえで説得力があります。
フルオーダーのウィッグにしたおかげで、今の自分が自分らしく輝いて、前向きな気持ちでいることができると感じています。
病院での様子
病院に入院している期間は、ウィッグをつけずに生活を送っている患者さんもいらっしゃいました。
看護師
がん治療期間中に、外来フロアでご挨拶をするたびに、毎回異なるウィッグ製品を着用されて、自分なりにファッションを満喫されているという方もいらっしゃいました。
脱毛しても、おしゃれをいつまでも楽しみたいと、比較的安価な製品のものをいくつか購入されている人も見受けられました。
これまでショートヘアで過ごされてきたとのことでしたが、これまでの自分であれば決して挑戦しなかったであろう髪のスタイルにもトライしてみたいと、その方は、ロングヘアのウィッグタイプも手に入れましたと伝え聞きました。
典型的なウィッグ製品は購入せずに、その代わりとして帽子やバンダナ、スカーフなどをいくつか準備して、日々の生活の中でおしゃれを満喫している人もいらっしゃいました。
相談事例②
Q.髪の毛以外に、眉毛とまつ毛の脱毛が始まりました。
脱毛が始まる前は、眉ティントやつけまつげを利用するイメージでいましたが、実際に脱毛が始まると皆さんどのように対処しているのだろうと気になりました。
相談者様
A.眉毛やまつ毛の脱毛への対処方法を下記の記事に記載しました。参考にしてみてください。
対処方法としては、眉ティントやアイブロウパウダー、つけまつ毛など様々なアイテムがあります。
特別な化粧品を用意する必要はなく、 ドラッグストアなどの化粧品コーナーで売っている一般的な化粧品で十分ですし、眼鏡で対処する方法もあります。
皆様、その中からご自身が一番やりやすい方法を探し工夫していらっしゃいます。
自分が続けやすい方法を見つけられることが大切です。
がん相談サポーター
患者様の声②
眉毛のテンプレートを利用して、ペンを使うと綺麗に描けました。
患者様
眉毛シールの色の種類が豊富であり、ブラックやブラウンなどいろいろ試して、自分に似合うカラーを選べるところが便利で、うれしかったです。
つけまつ毛を付けるのはやや抵抗感がありましたので、外に出て散歩するときなどは、色付きレンズのメガネやサングラスをかけて対応していました。
アイブロウペンシルを、細めのものではなく、太めのタイプの製品を選ぶことで、地肌に馴染んで書きやすかったです。
私は男性なので、これまでの生活で化粧はしたことがありませんでしたが、がん治療に伴って副作用の脱毛が始まりました。
実際に眉毛がなくなると、自分の顔の印象として、不自然に感じたため、妻に眉毛の描き方や見せ方を教えてもらいました。
付けまつ毛以外にもアイラインを意識して太めに描く、あるいは太めのフレームがついたメガネを着用することで、眉毛やまつ毛の脱毛をできるだけ外見から分かりにくくする対策法も考えられます。
がん相談サポーター
実際にがん治療を実施する前にあらかじめ自分の顔写真を撮影しておくと、脱毛が始まっても、眉毛の部分を化粧品を利用して描いて、印象付ける際にとても参考になります。
相談事例③
Q.治療が終了して数か月経ちますが、 細い発毛のみで心配です。
治療期間は治療に夢中で、今になって辛い気持ちが溢れてきます。
以前のような髪の毛は生えてくるのでしょうか。
相談者様
A.治療お疲れさまでした。外見の変化、とてもお辛いですよね。
"髪の毛が生えてくるのか" " 治療前のように戻るのか" と同じように不安に思う方はたくさんいらっしゃいます。
けれども、治療が終了して3~6か月経過すると髪の毛がまた生え始めてきます。
個人差はありますが生え始めは、以前と同じような形ではなく、柔らかいくせ毛のような場合が多くみられます。
しばらくすると以前の髪質に近い髪の毛が生えてきます。
脱毛はあなたのせいではないですし、ほとんどの場合、一時的なものです。
同じ体験をされた方々のお話を知ることで、少しお気持ちが楽になったり前向きになったりするかもしれません。
体験者の方々の声をご紹介させてください。
がん相談サポーター
患者様の声③
私は、がん治療が終了して、約半年経過した時期から髪の毛が再び生え始めました。
がん治療を終えた現在では、特にウィッグを着用することなく、自分自身の髪の毛で、外出したり、仕事をするなど社会生活を送ることができるようになりました。
患者様
僕の場合は、頭頂部と前頭部に位置する髪の毛が、他の場所に比べて、生えて伸びてくるのに時間がかかりました。
抗がん剤や放射線治療など、がん治療を終えてから、数年経過した頃に治療前程度の髪の毛の状態に回復しました。
がん治療がいったん落ち着いた後に、髪の毛が再び生えてきて特製のウィッグを付ける必要がなくなった時に、自分の気持ちが晴れ晴れとして、元の明るい自分に立ち返ることができました。
がん治療に伴って脱毛してしまったために、例えようのない感情から 自分で鏡をあまり見ないように意識していましたが、 脱毛しても自分は自分であり、かわいいと自らを前向きに褒めるように努力しているという人の話を耳にしました。
それ以降は、 "脱毛しても、自分は自分なんだ!”と、心の底から、思えるようになりました。
もともと、毛の特徴として、直毛でしたが、がん治療後に最初に生えてきた髪の毛は、クネクネとねじれた癖毛でした。
今でも、最初に生えた毛の先端(毛先)は、大きくカールして曲がっていますが、毛先以外の部分の髪の毛はほとんど直毛に戻りました。
がん治療を終えて、再び、生えてきた初期のころは、"癖毛が嫌で、自分の髪の毛ではない"という感情と、”ここまで、また毛が伸びて元通りに生えてきてくれてありがたい”という気持ちが両方混在していて、複雑な心持ちでした。
がんを治療する間に起こる脱毛は、 目に見える、とてもつらい副作用です。
髪の毛が抜けることで、 今までと違う自分を見ることは、本当に辛いことと思います。
ただ、違う姿ではありますが、 あなたはあなたです。
時間は少し必要かもしれません。 でも、 表面的な変化はあっても、 あなた自身に変わりはないです。
あなたの周りの大切な人たちも、あなたが頑張って治療を続けていること、あなた自身は変わらないことを知っています。
その大切な人たちにあなたのその不安を話してみてください。
コミュニケーションはこころのケアにもつながります。
もし、お気持ちを話す場所に困ったら、私どもの窓口にご連絡くださいね。
また、同じ体験をされた方にお話するのもお気持ちが少し楽になったり、 自分なりの対処方法を得られるかもしれません。
その場のひとつとして、弊社が運営しているtomosnoteがあります。 ぜひ覗いてみてください。
がん相談サポーター
tomosnote
弊社が運営しております。 がん患者様のコミュニティサイトで、 同じような悩みを持つ患者さん同士のやり取りを掲示板形式で行うことができます。
書き込みをしなくてもコメントを見ることができますので参考にしていただけることがあるかもしれません。
(外部ページへ遷移します)
脱毛に関する情報
正しく脱毛を知ろう(脱毛のメカニズム、脱毛を起こしやすい抗がん剤、治療の流れ、脱毛の時期について) カテゴリ:記事 Hatch Healthcare
①がん治療におけるウィッグの選び方のポイント(購入時期や選び方)
カテゴリ:記事
Hatch Healthcare
②がん治療におけるウィッグの選び方のポイント(注意点、帽子やバンダナ・付け毛の活用について)
カテゴリ:記事
Hatch Healthcare
髪の毛以外の脱毛について(眉毛・まつ毛・鼻毛・髭などの脱毛)
カテゴリ:記事
Hatch Healthcare
サポーターからのひとこと
「医師から副作用で脱毛するといわれたけれど、何を準備すればいいのかわからない。」「ウィッグはいつまでに用意すればいいですか?」などのご相談を多くいただいております。今回の記事が、アピアランス(外見)ケアを考える一助になれば幸いです。
お一人おひとりの価値観や生活スタイルによって、適したものや準備の時期など違う場合もあります。お迷いや不安がある際には、お電話で相談しながら、自分らしく、心地よく、快適に過ごせるような、ご自身に合った方法を一緒に考えさせてください。
がん相談サポートでは、お悩みやご不安に合わせて、ご情報の提供やサービスの提案等でお力になることができます。是非お電話ください。
がん相談サポートがご紹介するサービス
さまざまなお悩みの解決をサポートする各種サービスを案内します。無料または優待価格でご利用いただけるサービスも多数ありますので、気になるサービスがありましたら、よりそうがん相談サポーターへお問い合わせください。
チャット医療相談(first call)
特典あり

提供:(株)Mediplat
専門医を含む医師にチャットで健康相談ができるサービスです。がんの専門医も在籍しているため、がんに関するご相談が可能です。
特長1
内容に応じて最適な医師が回答
特長2
気になったときに何度でも
特長3
患部や検査結果の画像を添付して相談可能
メイクアップレッスン

提供:資生堂ジャパン(株) ライフクオリティービューティーセンター
抗がん剤治療の副作用などによる外見変化(肌の色変化や眉毛の脱毛など)の悩みにカバーメイクの方法をご紹介。くすみやシミをカバーしたい!眉が抜けてしまってどう描いたらいいか分らない…などのお悩みに対応した美容のテクニックをご紹介します。
特長1
気持ちも明るくなるメイク体験
特長2
実践方式のレッスンで再現可能
特長3
ご要望に合わせた2つのレッスン
がんケア用品通販 KISS MY LIFE
特典あり

提供:(株)TOKIMEKU JAPAN
治療を頑張るあなたや大切な人へ「治療を頑張るエンジンに」。他にはない素敵が見つかるケア用品通販です。
特長1
がん経験者目線の商品開発
特長2
豊富なラインナップとセット販売
特長3
4,000円以上で送料無料
脱毛の相談事例
50代 / 男性
本人からの相談
治療による見た目の変化の悩み
今まで治療を繰り返し行ってきたが、今回は脱毛があるといわれた。対外の仕事のときにウィッグが必要だが、病院では、男性用ウィッグの窓口は少ないといわれた。男性用ウィッグの情報はないか。