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セカンドオピニオンの有効活用と主治医への相談方法について

最終更新日:
2025/07/23
情報提供者:Hatch Healthcare

セカンドオピニオンとは、病気の診断や治療方針について、今かかっている主治医とは別の医師に別の専門家として客観的な意見を聞いてみることです。

たとえば「この治療で本当にいいのか心配」「他に治療の選択肢はないのか知りたい」と感じたとき、別の医師の意見を聞くことで、納得して治療を受けられるようにするための仕組みです。

しかし、「いったいどうすれば受けられるの?」「主治医になかなか言い出しにくくて…」と悩んでいる方も実際は多いのではないでしょうか。

ここでは、セカンドオピニオンに至るまでの流れや、主治医に相談する際のポイントについて分かりやすくご紹介します。

勝俣 範之 先生【監修】

日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授

目次

主治医と良い関係を築くためのポイント

主治医は長期間にわたって患者さんと共に病気に向き合う大切なパートナーです。

良い関係を築くためには、まずファーストオピニオンとして、主治医の説明をしっかり聞き、内容を理解することが第一歩です。

患者さんご自身が納得して治療に臨むためには、主治医との良好なコミュニケーションと、それにもとづく信頼関係が欠かせません。

主治医の話を聞いた上で、不安や疑問に思ったことがあれば遠慮せず質問しましょう。

ただし、診察の場では緊張して聞きたいことを忘れてしまったり、うまく聞き出せなかったりすることもよくあります。

そのため、事前に聞きたいことを整理してメモしておくことが役立ちます。

整理された質問は主治医にとっても、患者さんの不安や疑問を把握する良い機会になります。

また、ご家族と一緒に診察を受けることで、第三者の視点からの質問が出たり、説明を共有できたりと、理解を深める助けになります。

患者さんの状態をよく分かっているご家族がそばにいてくださることは、主治医にとっても大きな助けになります。

納得できる治療法を主治医と一緒に選ぶ

がんの治療には、手術・薬物療法・放射線治療など、さまざまな方法があります。

どの治療法を選ぶかは、がんの種類や進行度、年齢、全身状態などを総合的に考慮して決定されます。

主治医としては、最も効果が期待でき、かつ副作用やリスクが少ないと判断される治療法を提案します。

しかし、治療方針は医師が一方的に決めるものではなく、患者さんやご家族と相談しながら、みんなで一緒に考えていくことが大切です。

たとえば「生活スタイルに合ったスケジュールで治療できるか」「通院治療は可能か」「入院期間はどの程度か」といった点について、あらかじめ希望や不安を伝えておくと、より納得のいく治療法選択につながります。

自分の思いにできるだけ沿ったかたちで治療を進めていくためにも、主治医に希望をしっかり伝え、自分にとって最適な治療法を一緒に見つけていきましょう。

治療法について不安がある場合

主治医から提案された治療方針に不安を感じるのはごく自然に起こり得ることです。

多くの患者さんが副作用への懸念や、治療効果に対する疑問を抱きます。

そんなときは、まずは不安な気持ちを正直に主治医に伝えてみましょう。

その際、「どこに不安を感じているのか」を整理して具体的に伝えることで、主治医もより丁寧な説明や代替案の提示がしやすくなります。

たとえば、「最近は免疫治療という新しい治療法があると聞いたけれど、自分は受けられないのですか」「この治療は毛が抜けると聞いたけれど、いつ頃から髪が生えてくるのでしょうか」といったように、率直に、かつできるだけ具体的に質問をしてみてください。

診療ガイドラインについて

がんの治療は、主治医の個人的な判断だけで決められるものではありません。

「診療ガイドライン」と呼ばれる、専門の医師たちが最新の科学的根拠(エビデンス)にもとづいて作成した、標準的な治療の指針に従って行われます。

このガイドラインには、がんの種類やステージごとに、どの検査を行い、どのような治療が推奨されるかが具体的に記されています。

たとえば、「肺がんのステージ4ではまず遺伝子変異の検査を行い、結果に応じて免疫療法や分子標的治療を検討する」など、診断から治療方針決定までの流れが体系的にまとめられています。

医師はこのガイドラインに則って治療方針を提案するため、どの病院でも一定の水準の医療が提供されるようになっています。

医師はそうしたガイドラインを念頭に置きながら、目の前の患者さんにとって最適な治療法を提案します。

セカンドオピニオンを有効活用するには

治療方針について別の医師の意見を聞きたい、と感じたときには、「セカンドオピニオン」を利用することができます。

まず大切なのは、セカンドオピニオンはすべての患者さんに認められた権利だということです。

そしてその目的は、必ずしも現在の治療を変えるためではなく、「今の方針が妥当かどうかを確認する」「他の選択肢を知る」ための前向きな相談です。

この制度を活用することで、主治医が提案する治療が標準的かどうかを確認でき、より安心して治療に進むことができます。

実際にセカンドオピニオンを受けたことで、主治医の説明に納得し、安心して治療を受けられたという方も少なくありません。

申し出る際は、「なぜ、セカンドオピニオンを受けたいのか」をしっかり整理した上で、率直に主治医に相談しましょう。

どうしても直接主治医に伝えることが難しいと感じる場合は、病院の医療連携室や看護師を通して相談してみましょう。

ただし、セカンドオピニオンでは、医師が検査や画像データなどの診療情報をみたうえで、第三者としての意見をお伝えする場なので、診察・検査・治療は行わないことには注意が必要です。

紹介受診とセカンドオピニオンは異なるものであることを理解しておきましょう。

セカンドオピニオン後に転院を希望する場合について

セカンドオピニオンを受けた結果、治療方針や通院のしやすさなどの理由から、転院をしたいと思う場合もあるでしょう。

その場合、まず転院を希望する病院に、「転院できるかどうか」をしっかりと確かめておくことが大切です。セカンドオピニオンで異なった治療法を提示されたとしても、「転院は受け入れることができない」、といった病院も多いからです。

転院先の病院で受け入れが可能となった後、主治医に伝えなければなりませんが、「主治医にどう伝えたらいいのか分からない」「気まずくなってしまうのでは」と悩む方も多いのが現実です。

こうしたときは、遠慮して回りくどく伝えるよりも、率直に「自分により合った治療や環境を探したい」という気持ちを伝えることが大切です。

主治医の多くは、患者さんの意思を尊重し、適切な紹介状を書いてくれます。

転院は患者さんの権利であり、自分が納得できる治療を受けるための選択肢の一つとして大切です。

ただし、転院することで治療開始が遅くなることがあります。本当に転院が必要かどうか、しっかりと主治医と相談してから決断することが大切です。

まとめ

セカンドオピニオンは、より安心して納得のいく治療を受けるために活用できる、患者さんの大切な権利です。

主治医との信頼関係を大切にしながらも、不安や疑問があれば遠慮せずに相談することが、後悔のない選択につながります。

また、治療方針の確認や別の選択肢を知ることが、結果として今の治療に自信を持って進めるきっかけになることもあります。

迷ったときには、一人で抱え込まず、周囲の医療者や相談窓口を活用して、より良い一歩を踏み出していきましょう。

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サポーターからのひとこと

「主治医を信頼していないわけではないけど、他の医師からも意見を聞いてみたい。」「セカンドオピニオンへ行きたいがどこの病院を選べば良いか分からない。」「主治医へ言い出しにくい・・・」このように、セカンドオピニオンについては多くのご相談をいただいております。

セカンドオピニオンをどのようなタイミングでどのように進めていくことが良いのか、一緒に考え、せっかくの機会を有効に活用できるようお手伝いができればと思っております。無料でご案内できるセカンドオピニオンのサービスもご用意しております。

ご希望がおありの際には、ご相談内容などを整理し、医師への質問リストを一緒に作っていくことも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

がん相談サポートがご紹介するサービス

さまざまなお悩みの解決をサポートする各種サービスを案内します。無料または優待価格でご利用いただけるサービスも多数ありますので、気になるサービスがありましたら、よりそうがん相談サポーターへお問い合わせください。

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セカンドオピニオンを受けるタイミングについて

セカンドオピニオンは治療途中で受けても良いのか。    

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